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農園紹介・ジョルディカワムラ

ジョルディカワムラ(栃木県日光市)
川村一徳さん(育種家/写真右) 小泉健人さん(生命科学博士/写真左)

「花と対話しろ」

 栃木県日光市にあるジョルディカワムラさんの農場を訪問させていただきました。
15000平米もある敷地にはハウスがたくさん立ち並び、120mもあるながーいハウスもあります。まずエッジの効いたかっこいい社名”ジョルディ”とはイタリア語で「庭」いう意味なんだそうです。
 川村社長の「庭」(農場)でこれまでたくさんのカリブラコアが生み出されてきました。ロゴマークも面白いです。社長がサッカーの審判をしていたと聞いてなるほど納得です。

 社長は日本でまだカリブラコアが珍しかった頃からカリブラコアの開発、改良を重ね、現在までたくさんの品種を生み出してきました。いまではたくさんある、八重咲きやアンティークカラーのブームも川村社長が作ったと言っても過言ではないかもしれません。

 大人気の『ティフォシーシリーズ』はお花好きなら一度は見たことがあるのではないでしょうか。オシャレな寄せ植えにぴったりな『アンティークシリーズ』や今年2022年の最新品種、ポップでカワイイ『ティフォシールシア』など、どれもそれぞれ違った魅力があって素敵ですね。
これまでたくさんの中から選抜されて、病気に強いもの、お花がたくさん楽しめるもの、など品種の完成度はもちろん、出荷するまでの生産過程でも徹底的に品質にこだわって生産されています。

「花と対話しろ」というの川村社長の言葉。
水やりひとつとっても、1ポットずつ状態は違います。それぞれに合った量とタイミングを見極めます。ポットプランツコンテストや品評会など、ここに書ききれないほどの受賞歴がその品質の証です。

 ジョルディカワムラのもうひとつの顔はクリスマスローズです。120mのながーいハウスを小泉さんが案内してくださいました。海外のものを中心に厳選された品種を約30種、年間4万株栽培しています。一般的に年明け頃から出回るクリスマスローズですが、なんと11月頃から開花した苗を出荷しています。”クリスマスに咲くクリスマスローズ”です。
 その秘密は標高1400mの高地栽培です。夏の暑さで成長が止まらないように、一週間かけて4万株すべて運ぶのです。本当に大変な作業です。

 川村社長は「もっと良くなるんじゃないか」という想いで、今でも毎年土を改良し続けています。

 いつも最先端をいくジョルディカワムラからどんなお花が生まれるのか楽しみですね。

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