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農園紹介・花芳-Hanayoshi-

Hanayoshi(兵庫県加西市)
大塩芳弘さん 村田里佳さん

お客様のためにひとつひとつ丁寧に

兵庫県加西市にある、花芳さんを訪問させていただきました。(2022年5月)
大塩社長は日本で最初に照り葉のハボタン『光子』を生み出した育種家。寄せ植えなどでも人気で最近では照り葉のハボタンも定番になりつつありますが、第一号は大塩社長の元で生まれたのでした。長い年月をかけて施行錯誤を繰り返すなかで照り葉を発見したそうです。「コツコツと努力を繰り返していれば偶然がやってきてくれる」という言葉には、経験に基づいた深いものを感じます。

大塩社長のもとでペチュニアやネメシアなどの育種、生産をしているのが村田さん。
元々は短期のパートでお花に全く興味がなかった村田さん。今ではハボタン以外はすべて村田さんが作出しています。「今でも他のお花は分からないんです」と言いながらも、精力的に育種と生産をしています。
その成果のひとつが、2020年FAJ主催ポットプランツコンテストで大賞を受賞した八重咲のペチュニア『ジュリエットモダンシリーズ』。他にも人気品種をたくさん生み出しています。

村田さんは徹底的に品質にこだわって苗を生産されています。

「お客様に迷惑をかけてはいけない」という信念のもと、お花ごとにあわせた生育と、出荷スケジュールの狭間で悩みながらも、段ボールの蓋を閉めるその瞬間までひとつひとつを大切に育てています。

ペチュニア以外にも、ネメシアのオリジナル品種は現在6種類。ネメシアの育種家はまだ日本国内では少なく、貴重な存在です。村田さんの生みだす丈夫でがっちりしたネメシアが楽しみです。「村田さんの頑張りをもっとみんなに知ってほしい。彼女の焼けた手を見てよ。」と大塩社長。
村田さん長袖の下の腕は真っ白で、手首から先だけが真っ黒に日焼けしていました。


「女性生産者がもっと増えてほしい。活躍している女性生産者にもっと注目してほしい」と社長は言います。
「パートさんにも重くないように」と大塩社長自ら配合した土で、村田さんが生産する、最強タッグでこれからもたくさんのお花が生まれて旅立っていきます。

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