赤城M’sRose(群馬県前橋市)
樋口修一さん(写真右) 三宅博和さん(写真左)
日本ばら切花品評会 日本花普及センター会長賞(6位)受賞!
農園に到着すると笑顔の素敵な三宅さんが出迎えてくださり、早速ハウスへ案内してくださいました。ハウスの中では樋口社長が熱心にバラのお世話をなさっています。
赤城山標高約600mに位置する農園は、街中より平均3~4℃気温が低く、バラづくりに合った環境なんだそうです。M’sのMは赤城山(MOUNTAIN)・赤城山の自然の恵み(MEGUMI)・より以上(MORE)の品質・(MAJIME)に・(MAGOKORO)を込めて。
お話をお伺いしていくうちに、この5つのMに込められている樋口社長のバラづくりへの情熱をひしひしと感じます。そして、三宅さんがそれをしっかりと受け継いでいます。
こちらのお二人、実は親子ではないんです。お花の生産をしたい!!と農家を探していた三宅さんと、後継者を探していた樋口社長が偶然マッチングしたというわけです。
そんな中、日本中のばら農家が出品する「日本ばら切花品評会」で今年三宅さんの出品した『ラピスヴェール』が日本花普及センター会長賞を受賞しています。ラピスヴェールは広島の今井ナーセリー今井清氏作出で、グリーンからホワイトのグラデーションの縁にピンクが入るとても上品なロゼット咲きです。
でも実は赤城M’sRoseの生産90%以上は大輪の白バラ『アヴァランチェ+』です。1200坪もある圃場のほとんどがアヴァランチェで、その中にちらほら他のバラがあります。
よく「同じバラばかりで飽きませんか?」と聞かれるそうです。でもおふたり曰く「同じバラだけどみんな同じようにはいかないし、とっても奥が深くて面白いんです」と。
日本でもいち早くバラ生産に自動制御装置を導入した樋口社長。同じバラにこだわり続けて得た経験とデジタルの活用、赤城山の恵により、夏にも品質を落とさず年間を通して高品質のアヴァランチェを出荷できるのは赤城M’sRoseだけかもしれません。
三宅さんはその白バラを使って染めバラも作られています。実物は本当に鮮やかで美しいです。
新しいことにどんどんチャレンジする三宅さんを樋口社長も応援していて、親子のように素敵な関係のお二人だと感じました。(2022年5月)